ハケンの営業活動
  営業職が新しいお客さんを増やす方法はどこでも共通で、テレアポや飛び込みなどの地道な活動から、広告宣伝(DM等)の営業などがあります。また、仲良くなったお客さんから別の企業を紹介してもらったり、とにかく営業が行なう全ての活動をもって取引先を増やしていきます。

  ここまでもひと苦労なのですが、ここでは見事に新しい取引先であるネコ会社の担当、ミケ氏から「それではスタッフを紹介してください」とたどり着いたところから。

  まずは「ネコ会社とイヌ派遣会社とで人材派遣に関する取り引きをしましょうね」という契約を結ぶところから始まります。これを基本契約と呼び、「人材派遣を行なうために守らなければいけないこういう法律があってね、お互いしっかり守りましょう。スタッフが働き始めたらこんなことにも注意しましょうね。」という内容。その他、毎月の請求や支払についての決め事や、契約解除するときの注意点、モメた時にはどういう手続きを取るか、などが書かれています。これを2部作成してそれぞれが印鑑を捺して、1部ずつお互いに保管します。

  これでネコ会社とイヌ派遣会社は取り引きを始めることができます。

  次に、ネコ会社はどういう仕事で、どんなスタッフを求めているのかを確認します。特に初めての取り引きの場合、ここをしっかり、正確に行なわないと後々マズいことになってしまいます。検討違いのスタッフを紹介してしまったら、ネコもイヌもウサギも、全員が不幸になりますからね。

  確認した内容をもとに、もう一つ契約書を作ります。これを「個別契約」と呼び、非常に細かい情報が記載されます。仕事先の場所や責任者、派遣会社の場所や責任者、仕事内容や勤務日時、その他にも派遣人数やスタッフが働く上で困らないような細かい決め事を正確に記載されます。これも基本的には相互保管。

  ここまでして始めてスタッフに働いてもらうことができるのです。

>次は「給料の決め方

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