ハケンで禁止されていること1
  二重派遣 偽装請負 などのほか、派遣で禁止されていることのひとつに「事前面接(=スタッフの特定行為)」があります。派遣とはつまり、最適なスタッフを紹介して仕事をさせるわけで、スキルは充分であるはずなのです。

  けれども、ほぼ必ずといって良いほど事前に会うんですよね。職場を見学するという目的で。同じ職場で仕事をしていくなかでスキルと同じくらい重要なのが雰囲気・性格です。こればかりは営業担当がどんなに細かく確認しても正確には掴めません。

  「事前面接をしてしまうと仕事をする側の立場が弱くなるから禁止なんだ」というのが国の言い分ですが、これについては正式に許可してもらいたいと思っています。せっかく仕事を始めたのに、ウサ子さんが「こんな職場環境だと思ってませんでした」と言って辞める可能性も少なくなりますし、ミケ氏から「ウサ子さんが周りの従業員と雰囲気が合わないよ」と言って契約更新できなくなる可能性も少なくなります。なによりも実際に事前に職場見学を行なった段階で「ここではちょっと仕事したくないです」というスタッフも多数います。

  逆に事前に会ってもらって仕事先にしっかり判断してもらえば、ダメな可能性がある人でも大丈夫だったりするんですよね。スキルはいまいちだけど、会ってみて人間的に好評だからOKみたいなケースも多々あります。「仕事はやりながら覚えてもらえばいいや」と仕事先の担当者が言ってくるような。

  その"可能性"が賭けに変わってしまうと、派遣会社は仕事先に対して人を紹介するのをためらうようになります。ダメかもしれないと思う人を紹介すること自体を辞めてしまいます。そこらへんのリスクを含めてサービスを行なっているのが派遣会社であるということは充分理解していますけど、取引先に対してあえてリスクをおかすような真似もしなくなります。

  「労働者を守るため」という観点で事前面接を禁止すること自体が間違っているわけではありませんが、事前面接してから働き始めるということも全く同じ観点から考えられるのです。

紹介予定派遣 では事前面接が認められています

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